課題達成の評価方法

自律走行のマイルストーン

  • マイルストーン1:確認走行区間の自律走行成功
  • マイルストーン2:折り返し地点(公園の南部)までの自律走行成功
  • マイルストーン3:完走、ゴールまでの自律走行成功(本走行で完走した場合、"完走認定証"を発行)

選択課題の評価

  • 選択課題A 成功:本走行で初めて訪れるエリア(市役所庁舎内)を自律走行(事前に走行や計測はできず、本走行の1回のみ)
  • 選択課題B 成功:横断歩道において、歩行者用信号機と交差点内の安全を認識し、自律的に走行開始して横断(合計4回の横断)
  • 選択課題C 成功:指定されたチェックポイントをすべて通過し、かつ途中で遭遇した経路封鎖を迂回(経路封鎖の位置は通知なし)
  • 選択課題D1 成功:集荷ボックスに接近・停止して配達先を認識したのち、指定の宅配ボックスに接近・停止
  • 選択課題D2 成功:集荷ボックスに置かれた荷物を回収し、指定の宅配ボックスに入れる
    • D2に成功した場合、D1も成功したとみなす(D2の成功のみで選択課題の2項目成功となる)
    • D2に失敗した場合でも、D1の条件を満たす場合はD1は成功とする

課題達成

  • 課題達成:完走かつ選択課題を2項目以上成功
  • 完全課題達成:完走かつ選択課題をすべて(A,B,C,D1,D2)成功
  • つくば市長賞:本走行において課題達成

評価指針

  • 走行スピードでは評価しない
  • ロボットごとの順位は付けない

自律走行の失敗とみなされるケース

  • オペレータが自律走行の継続が不可能と判断した場合
  • ロボットが課題コースから大きく離れて走行した場合
  • ロボットが車道(市役所庁舎の外周の西側と北側の車道を除く)や走行禁止エリアに進入した場合
  • ロボットが他のロボットや環境中の物体と衝突し、復帰できない場合(衝突自体を走行失敗とは判断しない)
  • ロボットが歩行者と衝突しそうな場合(衝突する前に直ちに非常停止スイッチを押下すること)
  • スタートラインを越えたあと、チームメンバーが意図的にロボットに触れた場合や操作を加えた場合(一時停止から走行再開するための操作や、事前に申告して認められたバッテリー交換作業は除く)
  • チームメンバーが、障害物を移動させる、意識的に障害物になるなど、環境を変化させた場合(周囲の人に依頼することも含む)
  • チームメンバーが、センサに付着した雨滴を除去する、雨を傘で防ぐ、日差しを遮るなど、ロボットの動作に影響を与えた場合
  • 一時停止位置(停止線・道路端)で、指定された領域でロボットが停止できなかった場合
    • 本走行において指定された領域で一時停止できたことの判断が難しい場合は、随行委員が一時停止の様子を写真撮影し、走行を継続して後で本部で審議する
  • 信号あり横断歩道を横断中に赤信号になってしまった場合
  • 信号あり横断歩道を横断可能な(青信号で車両が横断歩道上に残っていない)状況の2回目以内に横断を開始しなかった場合
  • 本走行と記録走行における各種の制限時間を超過した場合
    • 100分間以内にゴールラインを越えられなかった場合
    • スタートコール後、1分間以内にスタートラインを越えられなかった場合
    • スタートコール後、2分間以内に 20 m を越えられなかった場合
    • 確認走行区間で一ヶ所に3分間以上停滞した(目安として 1 m 前進しない)場合
    • 信号あり横断歩道手前の待機列で前のスペースが空いているのに90秒間以上停滞した(目安として 1 m 前進しない)場合
  • 次項「非常停止スイッチを押下した場合の評価」の例外を除き、衝突防止などのために非常停止スイッチを押下した場合
  • 非常用リード紐を引いた場合(非常停止スイッチが押下されたときと同等に扱う)

非常停止スイッチを押下した場合の評価

確認走行

  • 非常停止スイッチを押下した時点で走行失敗とする

本走行、記録走行

  • 本走行では随行委員が非常停止の発生した状況を記録し、マイルストーンや課題達成の認定は本部で判断する
  • 外的要因(参加者やロボット以外)による危険を回避するため非常停止スイッチを押下した場合、危険が解決した後に走行再開できる
    • 第三者に故意に走行を妨害された場合の非常停止は、走行失敗とは判断しない
    • 悪意のない一般の歩行者に衝突しそうになった場合の非常停止は、走行失敗とする
    • 横断歩道で歩行者用信号機が青にもかかわらず車両が横断歩道上にいる場合の非常停止は、必ずしも自律走行の失敗とは判断しない(後述のように、選択課題B「信号認識横断」は失敗とする)
    • 横断歩道で対向横断のロボットと正対して走行が停滞した場合の非常停止は、必ずしも自律走行の失敗とは判断しない(後述のように、選択課題B「信号認識横断」は失敗とする)(安全確保のため、ロボットを速やかに歩道へ退避させること)
  • 選択課題に特有の状況で非常停止スイッチを押下した場合、その選択課題は失敗とするが、走行再開して他の課題を継続できる
    • 選択課題A「事前計測なしエリア通過」で自律走行を継続できなくなった場合や走行禁止エリアに進入してしまった場合は、選択課題Aの失敗とするが、ロボットを南側玄関の外側まで戻し、走行再開して市役所庁舎の外周(屋外の確認走行区間コース)を進むことができる
    • 選択課題B「信号認識横断」で横断歩道上の車両や対向するロボットに起因する非常停止は、選択課題Bは失敗とするが、必ずしも自律走行の失敗とは判断しない
    • 選択課題C「チェックポイント通過+経路封鎖迂回」で経路封鎖を無視して通過したり、芝生に進入して経路封鎖を回避した場合は、選択課題Cの失敗とするが、他の課題は継続できる
  • ロボット同士や環境中の物体との衝突による非常停止スイッチの押下は、原則として走行失敗とする
    ただし、衝突しても危険がなく非常停止しない場合は、衝突自体を走行失敗とは判断しない