ローコストRTK-GNSS試用・評価(無償提供)へのお誘い(リマインド)

2017年7月19日 参加チームへの連絡

つくばチャレンジ2017参加チーム各位

油田@芝浦工業大学/つくばチャレンジ実行委員会です。

先日の説明会で、若干ご説明しました、移動ロボット用の要素技術の実用化に関する評価
http://www.tsukubachallenge.jp/2ndstage/elementandfunction
について、もう1件です。

つくばチャレンジ実行委員の岡本先生(茨城高専)と小林新雄氏(ヤトロ電子)が、ろーこすとのRTK-GNSS普及のための評価実験にご参加いただけるチームを募集しています。

RTK-GNSSは、数cmの精度で位置を知ることができるため、屋外で働く移動ロボットの制御にはきわめて有効と考えられます。従来、RTK-GNSSは百万円以上のコストがかかっていたのですが、最近の開発とソフトウェアのオープンソース化により10万円以下で気軽に使える状況になってきました。
この技術を、つくばチャレンジのような、街路樹や高層ビルがある市街地で働かせるためには、まず、どのくらい位置情報がとれるか、を知り、環境に合わせてパラメータをチューンしていく必要があります。そこで、つくばチャレンジの参加チームに協力して貰い、走行時のデータを得て、屋外の移動ロボットに最適化したパラメータを求めていくことが、岡本先生ほかの希望です。

つくばチャレンジにおける評価実験は
1.ロボットに無償で提供されるRTK-GNSSの受信機を搭載して電源(USB経由)を供給する
2.ロボットの走行時に、受信機をPCに接続してRTK-GNSSのソフトウェアで得られる、推定自己位置の精度と、どの程度自己位置情報が得られるか、それがロボットの制御にどの程度使えるかを記録する。
3.それと同時に、受信機のSDメモリに記録される生データを岡本先生に届けると、岡本先生は、そのデータから、1週間以内にその環境に対応した最適なパラメータを探索し、得られた推定位置と共に各チームにフィードバックする。
4.それにより、本走行までに最適なパラメータが求まり、RTK-GNSSがチューンされる。
と言う手順が想定されています。

このRTK-GNSS受信機はつくばチャレンジのあとも利用可能です。また、来年の4月には同じものを10万円以下で購入できるように計画されており、各チームの利用経験は、今後の研究や応用に適用可能になるとのことです。
なお、つくば地区以外でRTK測位をすることが希望のチームには、基地局設置の技術やソフトウェアも提供される予定です。

つくばチャレンジとしても、安価にRTK-GNSSが使え、かつ、それがどの様な環境でどの程度の精度が得られるかを知ること、また、つくばチャレンジの課題達成にどれだけ貢献し得るかは、大いに興味があります。

つきましては、多くのチームにご協力いただきたく、お誘いいたします。
ご参加いただけるチームは、お早めに、つくばチャレンジ事務局、または、
ヤトロ電子 <tsuku-asst1[at]yatoro.co.jp>
までご連絡下さい。