本走行の記録
つくばチャレンジ2017 本走行について
つくばチャレンジ第2ステージの最終年として実施しております、つくばチャレンジ2017では、7月からの7回の実験走行日に引き続いて、11月5日(日)に本走行を行いました。本走行には、本年度参加登録ロボット(53チーム65台)のうち、61台のロボットが出走しました。この日は天気も良く暖かで、開発チームのメンバーや実行スタッフや実行委員にとっては楽な条件で、和気藹々の本走行の風景でした。が、好天候のおかげで(?)、課題コース中の遊歩道や広場に大勢の人出があったなど、ロボットにとっては、いろいろなことに対応しなければならない環境条件でした。また、強い日射しが日陰を作ったり、コース中で信号機を見るところが逆光になったりと、画像を使って環境を見ることが難しい条件でもありました。
この日は、つくばチャレンジに興味を持っていただいている企業などから、多くの見学・見物の方が来場され、参加したロボットたちは、その中で、一発勝負の自律走行を行いました。
本走行の結果として、2台のロボットが、探索エリアで4人(全員)の探索対象を見つけつつ横断歩道を含む課題Aコースを、また、1台のロボットが4人の探索対象を見つけつつ課題Bコース(横断歩道なし)(いずれもコース長2,000m)を、自律的に完走し、本年度の課題達成の記録を残しました。また、それらを含め、3台のロボットが課題Aコースの自律走行を達成(自律走行達成度認定・マイルスト-ン4)しました、8台のロボットが課題Bコースの自律走行(マイルストーン3)を達成しました。それらの他、中間1km地点までの自律走行の(マイルストーン2)達成が11台、確認走行区間の自律走行(マイルストーン1)を達成したロボットは10台でした。また、自律走行して探索エリアで4人(すべて)の探索対象を見つけたロボットは3台、少なくとも1人の探索対象を見つけたロボットは10台あり、実環境における自律走行の技術レベルが確実に上がっていることを感じさせました。
一方、前日までの実験走行でそれなりの成果を残していた何台ものロボットが、早々に自律走行に失敗してリタイアするなど、実環境で安定してしっかりと自律走行することの難しさを改めて認識させる結果でもありました。
本年度も、実験走行と本走行を通して、それなりに良い実験と情報交換が出来たと感じております。参加された各チームの努力に敬意を表し、また、ご運営に協力いただいた実行委員やつくば市・茨城県をはじめとする地域の方々、更にこの本走行を見に来ていただいた方々に心よりお礼を申し上げます。
(つくばチャレンジ実行委員長 油田 信一)
本走行記録
1. 本走行の結果
参加(出走)ロボット台数:61台
課題達成:3台
自律走行のマイルストーン達成
MS1:10台 MS2:11台 MS3:8台(課題達成を含む) MS4:3台(課題達成を含む)
探索のマイルストーン達成
探索1名:3台 探索2名:3台 探索3名:1台 探索4名:3台(課題達成)
2. 本走行記録表
実験レポート
実行委員
本走行の様子(動画)
・「つくばチャレンジ2017 本走行」
株式会社アクトビジョン様のご協力により,つくばチャレンジ2017本走行についてまとめた動画です。
【本走行ダイジェスト】(5分25秒,YouTube)
・中継動画
ネコビデオビジュアルソリューションズ様の協力により,つくばチャレンジ2017本走行の様子をニコニコ生放送,YouTubeLiveで中継しましたが,その内容を視聴することが出来ます。
【移動カメラ】