【重要】つくばチャレンジの実験走行および本走行に関するご注意とお願い

2016年11月2日 参加チームへの連絡

つくばチャレンジ参加チーム各位
cc:つくばチャレンジ実行委員各位

油田@芝浦工業大学/つくばチャレンジ実行委員会です。

つくばチャレンジ2016の本走行を控え、皆さまも最終段階の開発と調整に余念のないことと存じます。
重要な時期ですが、ロボットの走行実験についての重要なご連絡です。

 先週の土曜日(10/29)の第5回実験走行の折りに、ロボットの走行実験について、市民からご指摘がありました。
内容は、以下の2件です。
(1)つくばセンター広場北側の歩道橋でロボットが走っていたのが危険であった。
(2)つくばBiviの中で、ロボットが無理な動きをして、市民に衝突しそうになり危険である。

 私は、その現場を見ていないので、詳細は分かりませんが、(1)(2)とも、市民に怖いと思わせたのは間違いないようで、市民の目線としては、
(1)は、「歩道橋の下り坂で正面からロボットが走ってきて、自分にぶつかって来るのではないか、と思った。」
(2)は、「探索中のロボットが予想外の動きをした上、自分に近づいてきて怖かった。」
と言うことであろうと想像されます。

 実は、数年前のつくばチャレンジにおいて、探索対象をやっていただいた方の意見に、ロボットが近づいてきたのが止まらなさそうで怖かった、というコメントがありました。
 これは、ロボットが何をしようとしているかを知っている内部の人ですら、怖い印象を持ったと言うことです。その点で、今回の指摘(2)は、 ロボットが近づいてきたとき、Bivi内の椅子に座っている市民がどう感じるかについて、実験側(私たち)の配慮が不足していたことを指摘されたのだと感 じています。おそらく(1)についても同様でしょう。
 私としても、つくばチャレンジの走行実験を行うに当たっては、街の中にいる人たちに不安を感じさせないために一層の配慮が必要なのだと、改めて感じた次第です。

 この問題の解決には、ロボットに、まわりの人が怖いと思うことが生じないような行動をさせる、と言うロボットの行動設計が必要です。が、そのよ うな技術的な配慮と共に、現在のロボットの技術レベルや、私たちがやっていることについて、市民にご理解を頂くことがどうしても必要です。

 つきましては、走行実験に参加されるチームの皆さま、とくに、ロボットについて歩く、安全管理責任者や関係者(オペレータと開発メンバー)の皆 さまには、ロボット走行時には、是非、市民に以下のような声をかけ、積極的にコミュニケーションをして、市民の理解をうる努力をして頂くようお願いしま す。

(市民に声をかける内容の例)
・「ロボットが自律的に自分で判断してコースを走る実験をしています。」
・「ロボットは前方を監視しながら、衝突しそうになったら止まる(または避ける)用プログラムされています。」
・「しかし、完全ではない恐れがあるので、ご注意を頂くようご協力下さい。」
・「ロボットはこのエリアで動き回りながらあの服装をした人を自分で探しています。」
・「センサによりまわりを監視しているので、人や物にはぶつからないはずですが、完璧ではない部分があります、(だから実験をしているのです。)」
・「万が一の場合は、非常停止ボタンで私たちが強制停止できます。」

これは、普通の市民がいる中で完璧ではないロボットの実験を進めるためには、必要不可欠なことと考えます。
 つくばチャレンジを、意味ある実験とするため、よろしくご協力をお願いします。