安全に関する注意事項

つくばチャレンジは、地域の警察(つくば中央警察署)より道路使用許可を得て実施する、公道におけるロボットの走行実験である。道路使用については、「安全には特に注意を払い、危険が発生しない状況を確保すること」が必要条件となる。

一般の人々や関係者の安全を確保し、理解を得るために、各種の遵守事項を定めている。これらの遵守事項を満たしたロボットのみに、動力走行(自律走行/リモコン走行)を許可する。

実験走行日と本走行日に設定された時間以外は、動力走行(自律走行/リモコン走行)を行わないこと。一方、ロボットを用いないデータ取得や、ロボットを手押し台車に載せた運搬による実験などは、動力走行ではないため実験走行日と本走行日以外にも行うことはできる。ただしこの場合も、一般の人々の安全確保には十分に注意すること。

安全チェック

ロボットの危険性をチームメンバー以外の目で見て指摘するために、毎回の実験走行において「安全チェック」を設ける。安全チェックでは、ロボットが遵守事項を満たしているかを確認する。

  • 安全チェックを認定されたロボットのみが、動力走行(自律走行/リモコン走行)を行える
  • 実験走行日ごとに、毎回安全チェックを受けること
  • 担当委員が、ロボット仕様条件などの遵守事項を満たしているか判定する

確認走行

自律走行性能の低いロボットが街区を走行し、一般の人々に迷惑や危険を及ぼす恐れを回避するために、「確認走行」を設ける。確認走行では、ロボットが基本的な自律走行性能を保有していることをチェックする。

  • 課題コースの最初に確認走行区間を設け、この区間の自律走行(確認走行)を達成したロボットのみが、その先での自律走行を行える
  • 実験走行日に申請することで、確認走行を実施できる
  • 随走委員が付き、確認走行の達成を判定する
  • 確認走行を達成したロボットは、すべてのナンバープレートに所定のシールを貼る
  • 確認走行達成の認定を受ければ、以降の実験走行日に改めて確認走行を行う必要はない

安全管理責任者

安全管理の責任を明確にするため、ロボットごとに「安全管理責任者」1名と「オペレータ」1名を定める。チームメンバーから担当者を決め、実験走行日ごとに届け出ること。安全管理責任者は、実行委員会から安全管理の役割を委任された担当者と見なされる。

  • 安全管理責任者は、ロボットを操作するオペレータとは別に、安全管理業務に専念する役割を負う
    ロボットを見るのではなく、周囲に気を配って安全を確保すること
  • 歩行者や自転車などがロボットの存在に気付くよう、「移動ロボットの実験中です」などと声がけすること
    進路を無理に変更してもらうことは避けること
  • オペレータに対しても、特に後方などから歩行者や自転車などが近付いている旨を知らせ、注意を促すこと
  • 走行の際は必ず随行し、ロボットの前方を先行して歩くなど、オペレータとは異なる視点で安全を確保すること
  • ロボットの動作確認や写真・動画のカメラ撮影を兼任することは禁止
  • 事務局から貸与される安全ベスト、腕章、帽子(赤色)を着用すること
  • 事務局と緊急連絡が可能なように、携帯電話を持参すること

チームメンバーの随行

  • ロボットを走行させる際は、オペレータと安全管理責任者の計2名が随行すること
  • 一般の通行人の迷惑となることを避けるため、チームメンバーがロボットを取り囲んで随行しないこと
    • 大人数で横に広がらないこと
    • 目安として2~3人以上は半径 5 m 以内程度に入らないこと

横断歩道の走行

  • 車道の自動車などに注意を払い、交通の妨げとならないよう、特に安全確保に努めること
  • 走行手順については、課題ページを参照

走行場所

  • ロボットの走行場所は、課題コースの範囲(道路使用許可の範囲)のみとし、それ以外の場所は走行しないこと
  • 横断歩道を除き、歩道と車道の境界からは、目安として 1 m 以上離れて走行すること
  • ロボットや部品の落下事故を予防するため、コース外の階段やコース内の橋の欄干からは、目安として 1 m 以上離れて走行すること
  • 安全確保のため、ガラスのドアや壁からは、目安として 1 m 以上離れて走行すること
    なお必要に応じて、コース内のガラスの自動ドアなどは、高さ 0.6 m 程度の不透明なプラダンで養生する